7.長音記法


学習のポイント

 長音についての学習。
 長音の線符号を学習。
 大カギの変化を学習。

 長音は長く伸びる音であり、長音の中には、
 清音+ウ……長音
 拗音+ウ……拗長音
 濁音+ウ……長濁音
の形があります。
【原則】
1.ア列の長音は直音符号にアをつけます。
2.イ列・エ列の長音は直音符号に大円(1u)を逆記します。
3.ウ列・オ列の長音は直音符号に大カギ(1u)を逆記します。
4.大カギのつけ方は連綴原則によります。
5.前符号の関係で大カギの書きにくいときには、大カギを適当に変化をさせる……半カギにします。
 ウ列とオ列の長音は「クー」「オー」のように国字では「ウ」の字で表すことができるので、大カギは「ウ」に相当するものと考えてもよいでしょう。
 長濁音は長音符号を濃線化するか、正側中部に加点(グ・ヅ・ブ)をします。

参考資料
 従来の中根式では長音、拗長音、拗短音を一括して長拗音と呼んでいます。
 各列に大カギを逆記して

キャ キウ(キュー) クー ケウ(キョー) コー

 この「入門」では例外があり、各列に大カギをつけて説明ができないので、長音、拗長音、拗短音に分割しています。
 キューをキウ、キョーをケウと書くのは旧仮名遣いの名残です。旧仮名遣いがわからない学習者に形で覚えるようにしてください。

〔第9図〕
第9図−1 第9図−2 第9図−3 第9図−4

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