ハングルにおける問題点 ( !? )


 ここでまた、朝鮮語におけるハングルについて。

 近代の国語純化運動の推進により、最終的には漢字ハングルまじり文ではなし に、ほぼハングルオンリーとなりました。

 周知のとおり、ハングルは一種の 「 表音文字 」 もしくは 「 発音記号 」 に過ぎないとも言えますが、それまでの 「 漢字ハングルまじり文 」 から 「 ハングルオンリー状態 」 への移行によって、同音異義語の問題が漢字使用時よ りもクローズアップされるようになり、特に、抽象度が高い概念語に対する理解 力や利用率の低下を招いたともいいます。

 このことは、来しては朝鮮語の言語伝達能力や読書率の低下を招いたりもした ようなのですね。 ( こういったことを聞けば、日本語圏で暮らし漢字仮名ま じり文を使いこなす我々にあっては、「 それは当然だろうな 」 と素直に思え るのではないでしょうか !? )

 そして、ある意味、漢字を放棄したことが朝鮮語圏の言語伝達シーンを多少な りとも混乱させ、そういったことによる損失面も多々散見されてきたのではない かと。

 いろんな経緯もあったのでしょうけれど、チャイナ伝来以来の漢字の使用をや めたということ自体、片や不思議にも思われます。