ハングルにおける 「 類似音類似線 」 ・・・ そのセンス


 話は若干、脱線いたしますが、このハングルが考案された際のいわゆる 「 類 似音類似線 」 といったことへの注意力というか、センスには感心いたします。

 ハングルは李氏朝鮮時代の世宗大王が学者の協力を得て考案、発表した文字で すが、漢字の読み書きができない人が多かった当時の一般庶民層がなるべく覚え やすいようにということも考慮し、似たような発音同士、それをあらわす文字も なるべく似た形になるように工夫して作られているのだそうですね。

 そしてまた、その文字の形の多くは、人間が実際に発音する際の舌や唇の形が 由来となってもいるわけですね。

 1443年には既に出来上がっていたといいますが、その後、3年間ほどは、文字 を整理したり文書や作品などを書くことによりその実用性を確認、検証した末、 1446年に発表されたということなのです。