田鎖76年式速記法における 「 類似音類似線 」 の例


 「 ア列対オ列 」 「イ列対エ列 」 が 「 類似音類似線 」 で対応されてい るわけでもありませんが、ア列〜オ列の各列の特徴づけがしっかりとなされてい ます。

 また、類似音同士とも言えるナ行とラ行が似た線 ( 角度の違い ) である点、 同じく類似音同士とも言えるラ行とタ行が似た線 ( 曲線か直線かの違い ) で ある点も興味深いですね。

 ちなみに、V式速記法では、類似音同士とも言えるナ行とラ行が似た線 ( 長 さの違い ) であり、同じく類似音同士とも言えるラ行とタ行が似た線( 曲線 か直線かの違い ) であるわけですが、これら 「 ナ行、ラ行、タ行 」 の3つ の行の間における 「 類似音類似線の達成状態 」 が田鎖76年式の場合とかな り近似しているのも、なおさら興味深い点かと思われます。

 これは、朝鮮語 ( 南北分断前のもとの国名を尊重するという意味でも、また、 北にも南にも偏らないという意味でも、あえて朝鮮語と書くことにします。 コ リア語と言ってもわかりやすそうですが ・・・ 。) で使用されるハングル ( = 訓民正音 ) という固有の文字における子音文字n、r、tの各文字が 「 類似音類似線 」 といった形で存在しているのとよく似ていますね。