【33】 手紙(3)「季節の言葉」

 よく悩むのが「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の書き分けですね。これは1カ 月をさらに2つに分けた格好になりますが、「二十四節気」というのがあります。 そのうちの1つである「立秋」を過ぎれば、本来涼しいはずの秋ですから「残 暑」になります。

 まず、「春夏秋冬」の四季を「初・中・晩」の三つに分けて「孟春・仲春・季 春、孟夏・仲夏・季夏、孟秋・仲秋・季秋、孟冬・仲冬・季冬」とし、さらにそ の中に二つずつになりますか、1年を24等分して15日ごとに節気を定め季節を示 すようになったのが「二十四節気」だそうです。

〔春〕 立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨

〔夏〕 立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑

〔秋〕 立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降

〔冬〕 立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒

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「季節とは直接の関係はないけど、十干・十二支というのがあったね」
「知ってる知ってる。十二支ってえのは、ネズミ・ウシ・トラ・ウサギ・タツ・ ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・トリ・イヌ・イノシシなんてね」
「ピンポーン。そうそう、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」

「十干てえやつは、甲乙丙丁と来て……、ええと……、
 そうだ、思い出したぞ。甲乙丙TUVWXYZ」
「ブーッ。甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」