速記講座【17】 拗音・濁音・半濁音

 −−−−−−−−−−−−−−−−−
 前回は「キャ・キュ・キョ」などを例に出して、拗音の書き方をお尋ねしまし たが、答えはわかりましたか。

 実は「答えのかぎ」のところに答えは出ていたんですよ。
 「そうか、前に何かをつけるのか。」とありましたね。

 そうなんです。「前に何か」の「何か」は「かぎ」なんですよ。
 「y」のかわりにかわいい「前かぎ」をつけるんです。



 これまでと同じように、繰り返し書き込み練習をしてください。自分で問題も つくって工夫するんですよ。与えられたことをやるだけでは、なかなか覚えられ ません。

 どんな分野でも一緒ですが、熟練するには自分でやっていかなければだめです ね。忘れない程度にやっているのでは一歩も前へ進めません。いつまでたっても 同じところをぐるぐる回っているだけになりますから、貴重な時間がもったいな いことです。

 それでは、上の拗音一覧の符号抜きのものを掲載しますから、そこに書き入れ てみてください。



 それから、拗音にも濁音がありましたね。これも普通の濁音と同じ書き方で、 線の中央部に小さく切り線を入れます。

 ところで、忘れ物です。濁音の仲間に半濁音がありましたね。これは「パ行」 だけです。「ハ行」の線の中央に切り線を入れると、濁音の「バ行」になりまし たね。そこで、半濁音「パ行」は、半分濁音と考えて、「ハ行」の前半部分に切 り線を入れます。これも濁音の切り線と一緒で、単群(1つづりの速記文字の固 まり)を書き終えてから、線の前半部分に切り線を入れます。濁音と区別するた め、できるだけ前の方につけます。